1934年アメリカ大恐慌のさなか、「BLACKWING 602」が発売される。当時の一般的な鉛筆の3倍近い価格にも関わらず、そのなめらかな書き味に着実に注目を集めファンを増やしていった。著名人の愛用者も多く、ウォルト・ディズニーとその部下のアニメーターをはじめ、作家のジョン・スタインベック、さらにはクインシー・ジョーンズなどなどそうそうたる顔ぶれが並ぶ。
20世紀半ば、エバーハード・ファーバー ペンシルカンパニー社は鉛筆作りの全盛期を迎える。長年に渡り、独特の長方形の消しゴムを備えたこの鉛筆は、高品質の代名詞となった。
しかしながら、その後鉛筆産業の再編に同社も巻き込まれていく。
最終的には、1987年に本家A.W.ファーバー社に買収をされていったという。買収後もしばらく「BLACKWING 602」の販売も続けられていたが、1988年に在庫がなくなると販売は終了された。
「BLACKWING 602」が販売されなくなり、熱狂的なファンの間では失望が広がった。オリジナルの「BLACKWING 602」は、かなり高額な価格で取引されるようになっていった。2007年に、本物のインセスシダーと最高級のグラファイトを使用したパロミノ鉛筆シリーズを発売した。「BLACKWING 602」と品質的に近いとファンの間で話題になる。そこで上質なカルフォルニア産シダーと日本の高品質の芯を組み合わせ、2010年にブラックウイング鉛筆を復活となった。