
「ペンカタログ2020」
いよいよ2020年が始まります。 お正月も水面下では1日より仕事をしていましたが、対外的には本日より2020年始動します。毎年、年始は日本輸入筆記具協会が発刊する「PEN CATALOGUE」を ゆっくり見ることから始まります。
日本輸入筆記具協会とは、イタリアブランドのアウロラ、モンテグラッパ 、ピナイダー、ヴィスコンティやファーバーカステル、ラミー、ペリカンなどのドイツブランドやクロス、パーカー、ウオーターマン など国内の百貨店中心に取扱いのあるブランドが協会員となり、各ブランドが毎年、その年の新作や定番品を掲載しているカタログです。海外の筆記具ブランドを取り扱う業者にとっては、とても便利で大切なカタログです。 掲載にあたっては各輸入元は半年以上前から、本国と商品選定会議を繰り返し、翌年に取り扱う限定品や定番品のほかリフィール類など欠品がないか、コスト面での変更はないか等を確認しながら、新商品や仕様変更のあったものは協会指定の制作会社のスケジュールを調整して撮影したりと大変な労力を要する作業を経て毎年の発刊をむかえます。前職では16年ほど、この作業を毎年繰り返していました。多い年ではデルタ、スティピュラ、モンテベルでやコンクリンなど4ブランドを取りまとめていました。筆記具以外にも時計や革製品など、多くのブランドの窓口やPR、営業や社内外へのブランド・レクチャーなどの国内業務と海外メーカーへの出張・・毎日が刺激的で、あっという間に過ぎていった貴重な時間を思い出します。
手元にある”1999年”版から”2020年”版までの22冊のペンカタログがあります。毎年、表紙に使われるデザインや色目は、その年の業界の決意を感じさせられます。筆記具業界に転職した1999年から今年まで、業界の移り変わりを内容と共に振り返る時間は感慨深いものがあります。
日本経済は内外ともに様々な環境変化の中、今までにない荒波に揉まれ色々試されているように感じます。それは私たちの暮らしや私たち自身にも同じことが言えると思います。
今年は公私ともに新しい取り組みや変わる環境に合わせられる柔軟性を積極的に持とうと考えています。昨年取り組みを始めたことをさらに進化させて、モノや情報発信だけでなくお客様と直接触れ合う「学びの場」を生み出していければと思います。 1月はイタリアのものづくりの場とフランス・パリの展示会「メゾン・エ・オブジェ」を訪問する予定です。
2020年も、どうぞよろしくお願いします。